名勝・表御殿庭園と城山
天守は江戸時代初期に取り壊されている。その代用として建てられた御三階櫓等も明治6年の廃城令により解体され現存しないが、徳島藩蜂須賀家25万石の庭園であった表御殿庭園は残され、城内一体は明治38年に徳島中央公園として整備される。
徳島中央公園はJR徳島駅の北側すぐ。今のところ北口は作られていないので、南より迂回して徒歩で10分ほどかかる。城山は公園の中央に位置し標高61m。本丸があったとされる頂上まで登るのは少々骨が折れ、登山だけで10~15分くらいの時間を要する。
城山頂上より徳島市街と眉山を望む
頂上からは徳島市街と有名な眉山を一望できる。天正13年(1585年)、秀吉の腹心として活躍した蜂須賀小六正勝の子・家政が18万石(後に25万石へ加増)で阿波に入封し、徳島城はその年のうちに現在の地に築城される。
小六は秀吉を若年のみぎりより支えた腹心。阿波入封の際、秀吉の側で仕えることを望んで大坂に残ったと言い伝えられるが、秀吉へのその愛着はまるで自身の死期を悟っていたかのようでもある(翌年死去)。墓所は市内の眉山町や大雄山興源寺(下助任町)に所在する。
利用案内
【時間】
・公園:自由
・表御殿庭園:9:00~17:00(入園は16:30まで)
・徳島城博物館:9:30~17:00(入館は16:30まで)
【料金】
・公園:無料
・表御殿庭園:大人50円、小人30円(祝の翌日、月、年末年始は休園)
・徳島城博物館:一般300円、高校生・大学生200円、中学生以下無料(祝の翌日、月、年末年始は休館)
交通アクセス
【電車】
・JR徳島駅より徒歩約10分
【自動車】
・徳島自動車道「徳島IC」より約10分
筆者
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