山本耕史(石田三成役)

大河ドラマは、92年『信長 KING OF ZIPANGU』、04年『新選組!』、12年『平清盛』以来、4度目の出演。

『新選組!』で土方歳三を演じてブレイクし、翌年のNHK紅白歌合戦では白組司会に大抜擢、年を跨いだ2006年正月には大河ドラマで異例の続編となるNHK正月時代劇『新選組!! 土方歳三 最期の一日』(山本演じる土方歳三が主役)が放送された。この土方役は残された土方の写真と風貌が似ていることでも話題になったが、演技自体も新選組と近藤(香取慎吾)のために鬼に徹するその姿は、まるで鬼の副長と称された土方が乗り移ったかのようであった。

『新選組!』に続く大河出演となった『平清盛』では、朝廷と藤原摂関家の栄華を取り戻すために粛清を繰り返す悪左府・藤原頼長を演じ、武士の世を目指した主人公・清盛(松山ケンイチ)と真っ向から対立する重要な役どころを担った。この頼長と土方、何か(誰か)のために非情に徹するところが共通しているし、性的に奔放(非常な男好きと女好き)な点もまた共通している。そしてどちらも最期は非業の死を遂げることになる。

今回の『真田丸』では、「大一大万大吉」(一人が万民のために、万民が一人のために生きれば、すべて吉と出る)の旗印を掲げて、豊臣家と天下万民のために生きようとした石田三成を演じる。この三成もまた最期は無念の死を遂げることになるが、その死を迎える関ヶ原の戦い直後までの最重要人物となるはずで、全編を通しても真田父子と徳川家康に次ぐキーパーソンになる可能性が高い。信繁との関わりも深いので、『新選組!』の土方&山南(堺雅人)以上の魅力的なコンビになることを期待したい。

片岡愛之助(大谷吉継役)

大河ドラマは初出演となるが、上記の『新選組!! 土方歳三 最期の一日』では準主役の榎本武揚を演じ、高視聴率で話題となった『半沢直樹』ではオネエ言葉を操る黒崎駿一に扮して半沢(堺雅人)と激しい抗争を繰り広げた。

そして今回の大谷吉継では、山本耕史演じる三成とは同郷の盟友、堺雅人演じる信繁とは舅と婿の関係になる。秀吉や家康からも高く評価されたこの吉継、知名度の割に大河ドラマでの出番は少なく、00年『葵 徳川三代』を除いては出ても端役程度の扱いであった。秀吉を主人公とする65年『太閤記』や96年『秀吉』でさえ出番はまったく用意されておらず、関ヶ原を西軍でともに戦った小西行長が大河で重用されているのとは対照的だ。

大河ドラマに準ずるNHK新大型時代劇(大河ドラマの「近現代三部作」を受けての別枠)の『真田太平記』(1985年)でも、信幸と幸村(信繁)がほぼ対等に描かれていたため活躍の機会は思ったより少なかったが、娘婿の信繁が単独で主人公となる今回はおそらく今までの大河でもっとも出番が多くなることだろう。

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