六文銭の紋が刻まれた真田庵門
南海高野線「九度山駅」より徒歩約10分。九度山駅は南海なんば駅から65分ほどのアクセス。近くには無料駐車場がいくつかあり、徒歩10分圏内には道の駅「柿の郷くどやま」(122台無料)も設置されている。
慶長5年(1600年)、関ヶ原の戦いで西軍についた真田昌幸・信繁父子は、戦後処理で死罪に処せられるところであったが、東軍についた長兄の信幸とその岳父である本多忠勝の懸命の助命嘆願により高野山追放で済ませられたという。
はじめは蓮華定院に配流となったようだが、まもなく妻子との生活を許され麓の九度山に居を移すことになる。高梨内記ら家臣16名も付き従っていたため、所帯は60名近くになったと記録されている。
徒歩約5分の場所にある真田古墳(真田の抜け穴伝説)
その生活は苦しく、信之(信幸から改名)や九度山の人々に度々助けてもらっていたようだ。九度山には真田に関する伝説も数多く残り、真田古墳は信繁が大坂へ参陣するために使った抜け穴と言い伝えられている。
信繁はこの地で14年という生涯でもっとも長い時間を過ごした。慶長7年(1602年)には待望の嫡男・幸昌(大助)も生まれるが、慶長16年(1611年)に昌幸がこの世を去る。享年65。法名龍花院殿一翁干雪大居士。
昌幸墓所
境内には昌幸の墓所や信繁・幸昌父子の供養塔のほか真田宝物資料館が設置されている。2016年3月13日には真田ミュージアムが開館し大河ドラマ展も同時開催される。毎年5月5日に実施されている「紀州九度山 真田まつり」は今年度5月7日・8日開催予定。
徒歩約15分の場所にある慈尊院と高野山町石道に続く丹生官省符神社入口(それぞれ世界遺産)
利用案内
【時間】
9:00~16:00(年中無休)
【料金】
無料(真田宝物資料館は200円)
交通アクセス
【電車】
・南海高野線「九度山駅」より徒歩約10分
・JR和歌山線「高野山口」より徒歩約25分
【自動車】
・阪和自動車道「美原IC」より約60分
・阪和自動車道「和歌山IC」より約60分
筆者
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